国沢光宏のホットコラム

2011 モーターショー

Vol.93「今後楽しみな日本車~東京モーターショーの見どころ~」

CX-5には新型ディーゼルが搭載される

昨今、日本の低迷ぶりが様々なメディアで取り上げられているものの、依然として環境技術では世界のTOPに立っている。例えば今年のフランクフルトショーを見ても、目新しいアイデア無し。しかし12月3日から11日まで開催される東京モーターショーには、広範な新技術が出てくるらしい。

例えばトヨタの小型ハイブリッド車。10・15モードより厳しい燃費モード「JC08」で35,4km/Lという素晴らしい数字を実現してくる。プリウスが32、6km/Lなので、さらに10%くらい良い燃費だ。混雑した東京都内でも22~24km/Lは走るだろう。

ダイハツやスズキは燃費の良い軽自動車のコンセプトカーを出すと予想されている。すでに30km/L(JC08)という普通のエンジンで世界No.1の燃費を誇るダイハツのミラ・イースが高く評価されているが、まだ終点じゃない。

スズキだって負けていないだろう。隠し球を用意しているそうだ。ガソリンエンジンと同等のクリーン度を持つ次世代ディーゼルも進化する。『スカイアクティブD』と呼ばれるマツダの新型ディーゼルは、高価な触媒無しに世界で最も厳しい排気ガス規制をクリアするなど、フランクフルトショーでも注目を浴びていた。もちろん日本で販売する予定。

ホンダの新型欧州シビックは全モデルアイドルストップ付き

電気自動車は三菱自動車や日産だけでなく、大半のメーカーがコンセプトカーや市販間近のモデルを出展してくる。なかでも複数の電池を開発しているトヨタに注目したい。ハイブリッドで先行したトヨタながら、電気自動車で出遅れてしまった。そろそろ「これは面白い!」という技術を発表してくると思う。

アイドルストップもイッキに採用車種が増えてくる。今までアイドルストップを持っていなかったホンダは新型の軽自動車で。スバルも次期型インプレッサにアイドルストップを組み合わせて発表。今回の東京モーターショー以後に登場してくる新型車は全てアイドルストップ付きになる?

また、このところあまり話題にあがらない燃料電池ながら、開発は着々と進んでいた。東京モーターショーに合わせ、トヨタとホンダ、日産が新世代の燃料電池を発表。それを搭載したコンセプトカーも出てくる。1つの国で3つの異なった高性能燃料電池を持つのは日本だけだ。

参考までに書いておくと、現時点では東京モーターショーに出展される車種の正式なアナウンスは無い。11月末にお届けする次号の『ホットコラム』で確定情報をお届けしたいと思う。今回の東京モーターショーは狭い会場になるが(幕張メッセから東京ビッグサイトに変更)、見応えがありそう。

国沢光宏
国沢光宏 - 昭和33年東京都中野生まれ。

学生時代から自動車専門誌などでレポーターを始め、その後出版社を経てフリーの自動車ジャーナリストに。
著書に「愛車学」(PHP研究所)「ハイブリッド自動車の本」(三推社/講談社)「クルマの寿命を伸ばす本」(同)を始め多数。得意分野は環境問題、次世代の技術解説、新車解説。
毎日1万人が見に来る(KUNISAWA.NET)も好評。

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