国沢光宏のホットコラム

2012 メンテナンス情報

Vol.101「サンデードライバーのためのケミカル活用法」

「週に1回くらいしかクルマに乗らない」という人も少なくないだろう。週末に仕事が入ってしまおうものなら、2週間も動かさないという状況になる。それでも車齢の浅いクルマなら2週間くらいのブランクを気にしないけれど、10年選手となればいろんな意味で不安な点も出てきます。

例えばバッテリー。乗った時に満充電状態まで回復してくれると問題ない。しかし週末に少し乗るくらいでは充電が間に合わない。バッテリーの劣化だけでなく、オルタネータの能力も下がってくるからだ。冷却系も厳しい。毎日エンジンを掛け、常時水分に触れている状態ならいい。乾くと劣化していく。

そんな使い方をしている人に勧めたいのが、弱点をカバーしてくれるケミカル製品である。40歳を過ぎると運動する時のサプリメントは驚くほど効く。クルマも同じ。以下、週に1回くらいしか乗らないクルマを良いコンディションに保つためにおすすめのサプリメントを紹介したいと思う。

まず燃料系。普通に使っていればガソリンに含まれている清浄剤で効果は期待出来る。1週間とか2週間滞留してしまうと汚れも付着してしまう。そんなクルマにすすめたいのが燃料添加剤。なかでも『クリーナー』というジャンルの添加剤を使うといい。趣味のクルマやバイクなどに超おすすめです。

エンジンはオイル添加剤だ。『モーターレブ』を入れておくと1週間くらいエンジンを掛けていないクルマでも油膜切れの不安無し。5万km/10年以上経過しているようなクルマであれば多走行車用が効く。シール剤やOリングの劣化を防止してくれるため、オイル系のトラブルで苦労しないで済む。

NEW クーリングアップ

冷却系は前述の通り、錆やジョイント部分の劣化などが不安材料。クーラントを気前よくドンドン交換していればよかろう。けれどムダ遣いもECOじゃないと思う。これまたクーラントの性能を向上させてくれる添加剤『NEW クーリングアップ』でカバー出来る。1本入れておけばOK。

そしてバッテリーには定番『ボルトブースター』。サルフェーションが発生しにくくなりバッテリーの劣化を遅らせてくれるだけでなく、自然放電の量まで少なくなるという効果を持つ。使用頻度の少ないクルマほど有効。1年でも長く使えば、バッテリーという廃棄物を減らせます。

その他、直射日光が当たる部分の樹脂にスプレーしておく『スーパークレポリメイト』も劣化防止ケミカルとして優秀。クルマを良いコンディションで使いたいなら、この手のサプリメントを上手に活用したらいいと思う。

国沢光宏
国沢光宏 - 昭和33年東京都中野生まれ。

学生時代から自動車専門誌などでレポーターを始め、その後出版社を経てフリーの自動車ジャーナリストに。
著書に「愛車学」(PHP研究所)「ハイブリッド自動車の本」(三推社/講談社)「クルマの寿命を伸ばす本」(同)を始め多数。得意分野は環境問題、次世代の技術解説、新車解説。
毎日1万人が見に来る(KUNISAWA.NET)も好評。

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