国沢光宏のホットコラム

2005 メンテナンス情報

Vol.17「国沢流 車内消臭のススメ」

クルマは独特の“ニオイ”を持っている。子供がクルマに乗って気持ち悪くなる最大の要因もニオイ。自分自身、小学生くらいまでクルマに乗ると気持ち悪くなったけれど、やっぱりニオイによるものだった。ちなみに「ニオイ」か「揺れることによって三半規管が気持ち悪いという判断をして起きる」本来の乗り物酔いかを判定するのは簡単。止まっていても気持ち悪くなるようだと、明らかにニオイから来ているもの。考えてみるとクルマの中は非常に条件が悪い。例えばシート。夏場、汗を吸ったりするのに洗わず何年もそのまま。何年も洗わない洋服を着ているのと同じ。さらに車内に使われている樹脂類や接着剤からもニオイが出る。

エアコンだって『ON』とすればビショビショに濡れた上、ホコリなど付着。不快なニオイがするということは、雑多なバイ菌もたくさん繁殖してるということだろう。特に梅雨の季節が厳しい。寒い時期ならヒーターの熱によってカビの発生を抑えられるし、夏も常時エアコンをONとしているため比較的クリーン。中途半端な温度設定の時期は、送風ファンのスイッチを入れた瞬間、大量のカビ胞子が飛んでくると思って欲しい。どう対応したらいいか?ぜひ消臭&除菌したらいいと思う。カー用品店に行くと「消臭スプレー」というのがある。

おすすめはスプレー缶を1本まるまる使い切るタイプ(缶の説明書きを読めばすぐ判別出来ます)。使い方は簡単だ。換気スイッチを内気循環モードにしてエアコンのファンを最強。消臭スプレーのボタンを押し(一度押すと開きっぱなしになる)10分くらい放置すれば終了。エアコン部分の消臭と同時に、室内全体のニオイもハッキリ少なくなる。

コツは「クルマのサイズによって複数使う」こと。小型車で2缶。Sクラスくらいの大型車なら、一度に2缶ずつ放出し、2回連続で使うと効果大。ケチッて1缶だけだと完全に除菌&消臭出来ず、すぐニオイが再発してしまう。また、気温の高い時に雨の日が続いたら、たまに強いヒーターを入れてやると、カビの発生を抑えられます。カビはぜんそくにも良くないので注意したい。それでも「ニオイが気になる」というなら洗車屋さんなどでやっている『オゾン脱臭』を試してみると良い。市販の消臭スプレーと同じ作業ながら、専用の液剤を使う量が全然違うこと。作業自体は簡単。脱臭機を室内に置き、液剤を入れてスイッチオン。見ていると確かにハンパな量でない!ダッシュボードのあたりなど、ほとんどビショビショ。

おそらくエアコンのエバポレーターの汚れはドレンパイプから車外に流れ出ていることだろう。あれだけの量の液剤が車内に噴霧されれば、少なくともエアコン関係のダクトは全部液剤で覆われるし、シートの表皮なども脱臭&除菌効果のあるオゾンまみれになる(人体には無害)。効果はどうか?新車よりニオイがしなくなります。

国沢光宏
国沢光宏 - 昭和33年東京都中野生まれ。

学生時代から自動車専門誌などでレポーターを始め、その後出版社を経てフリーの自動車ジャーナリストに。
著書に「愛車学」(PHP研究所)「ハイブリッド自動車の本」(三推社/講談社)「クルマの寿命を伸ばす本」(同)を始め多数。得意分野は環境問題、次世代の技術解説、新車解説。
毎日1万人が見に来る(KUNISAWA.NET)も好評。

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