国沢光宏のホットコラム

2017 クルマ&バイク情報

Vol.156「タイヤ価格値上げの影響は!?」

横浜ゴムは4月1日から国内市販用タイヤの出荷価格を乗用車用タイヤで6%値上げすることを発表した。出荷価格10,000円のタイヤが10,600円になるということ。材料となる合成ゴムや天然ゴムの相場高騰を考えれば仕方ないことだと思う。今後タイヤ業界はどうなっていくだろう?

クルマのメンテナンスで大いに迷うのがタイヤ交換だと思う。説明するまでもなく、自動車ディーラーでも、整備工場でも、カー用品店でも、ガソリンスタンドでも取り扱っており、加えて一昔前までタイヤのブランドは基本的に国産だったため、どこに頼んでも大差はなかった。

しかし最近になり無店舗型のネット通販に代表される流通ルート拡大や、海外ブランドの流入によりタイヤの交換価格は驚くほどの価格差になっている。例えば横浜ゴムの売れ筋タイヤ『ブルーアースA』(燃費やウエット性能、乗り心地など総合バランスが素晴らしいタイヤ)の195/65R15を調べてよう。

ちなみに上記サイズ、プリウスや2,000ccクラスのミニバンといった売れ筋モデル用で、最も需要が多い。現時点での最安値をチェックしてみた結果、最も安かった4本+交換工賃の合計金額は34,960円。カー用品店などの平均的な価格ということであれば、45,000円~50,000円というレンジだろう。

4本で10,000円~15,000円くらいの差がある。文頭に戻る。出荷価格の6%値上げの影響はどの程度か?出荷価格を4本で25,000円と仮定した場合、ユーザーの負担増は1,500円になる計算。購入/交換する方法の差からすればそれほど大きくなく、気にしなくてもいいと思えるレベルかもしれない。

それより気になるのが、タイヤ銘柄による価格差だと考える。ネットで『195/65R15』を検索すると、100以上の商品が出てくる。最も安価な中国製のタイヤは1本2240円。『ネクセン』というそれなりに実績ある韓国製のタイヤで3,500円。日本の『トーヨー』も4,320円といった具合。

4,500円以上になればブリヂストン、ミシュランと並ぶタイヤ業界のビッグ3の『グッドイヤー』や、ベンツ純正タイヤにも採用されている『ハンコック』の侮れない性能と品質を持つECOタイヤも買える。こういったタイヤだと通販で購入し、ガソリンスタンドで4本交換して30,000円以下。

では、どういったタイヤを選んだらいいか?安全性や品質についていえば、日本で購入出来るタイヤは海外製であっても『DOT』(アメリカのJISのようなもの)をクリアしているため、心配しなくてよい。価格最優先ということなら、有名ブランドの安いタイヤというチョイスでもいいと思う。

文頭に戻る。タイヤ原材料の高騰は世界的な流れ。今後、横浜ゴム以外のタイヤも値上がりする可能性があります。安いタイヤの製造国となっている中国の物価だってジワジワ上がっていくことだろう。長期的に見れば、現在のような安値が続くことはありえないと考える。とはいえ急いで買うような商品でも無い。

交換しなければならなくなったら、その時点で最新の情報を入手し、クレバーな選択をすればいいだろう。

国沢光宏
国沢光宏 - 昭和33年東京都中野生まれ。

学生時代から自動車専門誌などでレポーターを始め、その後出版社を経てフリーの自動車ジャーナリストに。
著書に「愛車学」(PHP研究所)「ハイブリッド自動車の本」(三推社/講談社)「クルマの寿命を伸ばす本」(同)を始め多数。得意分野は環境問題、次世代の技術解説、新車解説。
毎日1万人が見に来る(KUNISAWA.NET)も好評。

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