国沢光宏のホットコラム

Vol.52 愛車と長くつきあうコツ

最近「1台のクルマを長く乗る」というユーザーが増えてきた。実際、自動車の平均寿命も徐々に長くなっており、2年前の統計を見ると11.1年。今年か来年あたりで12年を突破すると言われている。
海外では20年近く使われることさえ珍しくない日本車とあり、キチンと整備されていれば12年くらい全く問題ない。しかし困ったことに「十分な整備」を受けていないクルマも増えている。

この状況をいち早く察知し、動いたのはトヨタ。「10~15年が経過した低年式車について、ゴム部品の安全確認、定期交換をするように」と提言。すでにディーラーへ通達したそうな。
古いクルマに乗っている人なら誰でも知っている通り、走行不能や火災など決定的なトラブルを引き起こす要因は、90%以上ゴムや樹脂部品の劣化によるもの。
特に危険なのが燃料系や冷却系ホース&パイプの破損。キーを捻り燃料ポンプが稼働した途端、激しくガソリン漏れしたなんて話も珍しくないほど。「ブレーキ踏んだらフルード吹き出した」というトラブルだって怖い。
もちろん「車齢10年」でもディーラーの整備を定期的に受けていればOK。けれど10年以上経過したクルマをディーラーに出している人は少数派だと思う。

古いクルマでディーラーに行くと、過剰整備されそうなイメージ。加えて日本車は丈夫だから、普通に乗っている限り油脂類の交換さえしていれば整備を受けなくても走る。結果、安価な委託車検で済ませているような人など、明確な整備不足になってしまう。
もし自分で乗っているクルマが長い間専門家のチェックを受けていないなら、保険だと割り切って一度ディーラーに持って行き、コストパフォーマンスの高い『12ヶ月点検』をすすめておく。
12ヶ月点検は車検と同等の点検項目となっており、ダイアグノシス(コンピューター診断装置)を使ったトラブルの履歴チェックまで行う。劣化しやすいゴムや樹脂類、ステアリング系統に代表される重要構成部品の安全確認までしてくれる。
気になる点検費用だが、安いディーラーならオイル交換まで含め1万2千円程度。平均するとオイル交換別で1万5千円といったあたり。これだけの出費で安全を確保出来ると思えば安いもの。

また、車齢の長いクルマは、エンジン内部にガンコな汚れなども付きがち。5万kmを超えたなら、エンジン内の汚れを落としたり、ピストンリングのシール(密閉)性能を回復させる働きをする『KUREオイルシステム 多走行車用』を添加しておくのも良い。
この添加剤、コストパフォーマンスが極めて高いと思う。
エンジンのコンディションを長くキープしたいなら、オイルの管理が最も重要。指定されたグレードのオイルを指定された時期で交換し、効果的な添加剤を使ってやれば文句ありません。