国沢光宏のホットコラム

Vol.47 意外と多い低粘度オイル車

適用オイルのグレード表

エンジンオイルと言うと、粘性のある液体をイメージすると思う。しかしここ数年、急速にオイルの低粘度化が進んでいる。『0W20』(数字が大きいほど粘度は高い)
など、サラダオイルのようにサラサラ。これで大丈夫なのかと心配になるほど。
実際、一世代前のエンジンに超低粘度オイルを入れると、トラブルの原因となってしまう。
今や新車のうち、半分以上が低粘度オイル指定車です。
なぜ超低粘度オイルなのか?理由は簡単。燃費を向上させるためである。

自動車メーカーのエンジン開発担当者に聞くと『10W30』と『0W20』で、5%くらいエンジンの内部抵抗が違うそうな。エンジン本体の改良で5%抵抗を減らそうとすれば、抜本的な設計や材質の変更を行わなければならず大幅なコスト増になってしまう。
さて、一昔前まで「高い粘度を持つオイルが高級」とされた。そんなことから新世代のエンジンにも高い粘度を持つオイルを入れる人が少なくない。
超低粘度オイル指定のエンジンに、指定より高い粘度のオイルを入れるとどうなるだろうか?

燃費は確実に悪くなると考えていい。いつの時代もメーカー指定のオイルを入れるべきである。
ただ超低粘度オイルにも若干の不満点はある。エンジン摺動部の磨耗やエンジンマウントに代表される経年変化のため、少しづつ騒音レベルが高くなる傾向。エンジンから出る音を分析すると、排気音に吸気音、燃焼音、そして摺動音から構成されている。この内、オイルは摺動音を減らす大きな役割を担う。

隣の部屋とのカベの厚さをイメージして欲しい。超低粘度オイルは薄い壁のようなもの。
隣の人が静かなら薄い壁だって何ら問題無し。もしうるさいと感じるなら、粘度の高いオイルを入れてやればOK。実際、粘度の高いオイルを入れると静かになるから面白い。
けれど超低粘度オイル指定のエンジンに粘度の高いオイルを入れることは前述の通り推奨しない。

車載の取扱書

そんな時に役立つのが『オイルシステム 低粘度オイル車用』である。この添加剤、低粘度オイルの弱点をカバーする組成を持つ。
一般的なオイル添加剤を入れると、せっかくの粘度が上がってしまう。『オイルシステム 低粘度オイル車用』なら、オイルの粘度を上げることなく、オイルの効果を高めることが可能である。

超低粘度オイル指定のクルマに乗っている人はぜひ試してみていただきたい。
ちなみに私のプリウスの場合、当然ながら『0W20』か『5W20』『5W30』『10W30』がメーカーの推奨。ただサラサラの『0W20』だとさすがに賑やかになってきた。そこで『0W20』を入れ、モーターレブを添加している。『0W20』よりわずかに粘度は高くなるものの快適性が大幅に向上。
エンジンを良いコンディションの状態にキープ出来るのも嬉しい。

気軽に使える『低粘度オイル車用』、プレミアムタイプの『モーターレブ』。どちらも効果的です。