国沢光宏のホットコラム

Vol.137 ドライブを変えるVICS WIDE

 あまり話題になっていないものの、4月23日から車載ナビ画面に渋滞情報を表示するVICSの進化系である『VICSワイド』というサービスが始まっている。渋滞を回避したルート案内もできるという。果たしてどんなメリットを持つのか?どうやって利用したらいいのか?

渋滞情報を考慮したルート案内を行うナビ
渋滞情報を考慮したルート案内を行うナビ

 まずVICSワイドの機能だけれど、基本的にはVICSと同じくFM多重電波を使い、道路状況を送るというもの。VICSワイドになると、さらに情報量が増える。例えば目的地をセットしたとしよう。今までのVICSであれば、経路上に激しい渋滞箇所があっても通常ルートを表示するのみ。

 VICSワイド対応のナビであれば、リアルタイムの渋滞を考慮したルート案内をしてくれる。少し距離が長くても、時間的に短いルートを案内してくれるという寸法。ただしどの程度の迂回ルートを選択するかは、ソフトによって異なると思う。このあたり、実際にテストしてみないと不明。

 二つ目が「プローブ情報の活用」である。ビーコンの無い区間でも走行している車両から情報を入手し、それを中央のコンピューターで一括管理し、流れているかどうかを判断する。これをプローブ情報と呼ぶ。VICSに表示される渋滞は道路上に設置されたビーコンから検知したもの。ビーコンを設置されていない区間だとVICS情報を提供できない。だから渋滞情報を表示していない道路が混ざっている。VICSワイドになると、ビーコンのない区間もOK。プローブ情報を利用しているので、ビーコンの無い「開かずの踏切」の流れ具合や、右折車線だけ渋滞していることまで解るから素晴らしい。

実線がVICS、破線がプローブ情報
実線がVICS、破線がプローブ情報

 利用するにはどうしたらいいだろうか? 残念ながら現在のナビをVICSワイド対応にすることができない。ナビを買い替えるタイミングで対応タイプにしたらいいだろう。大雑把に考えるとナビの寿命は10年程度。その間、新しい道路も開通するし、TVだってデジタル化した。

 古い世代のナビを使っている人からすれば、良いタイミングかもしれません。VICSワイド対応のナビは当初限られたメーカー&機種だけだったものの、6月下旬からバリエーションも増え始めた。気になる価格は、7インチのワイド画面に、フルセグTV、ラジオなど全て付いて8万5千円から。

 カー用品屋さんで交換してもらうと、工賃込みで12万円程度の予算を考えておけばいいだろう。不思議なことに10年以上乗っているクルマでもナビを最新型に交換すると全くイメージが変わってくる。何よりTV画面を見て美しさに驚くと思う。渋滞回避の道案内も素晴らしい。

 ちなみに渋滞回避のナビ機能や、プローブ情報を使ったナビはすでに実用化している。ただ高額なメーカー純正ナビや、特定のメーカーのナビに限られていた。VICSワイドが一般的になれば、誰でも気軽に最先端のナビ機能を使えるようになる。気になる人はカー用品店でご覧ください。